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東南アジア視察シリーズ:シンガポール 国防と教育とを重視

 独立の経過や地理的な要因、またインドネシアやマレーシアからの脅威もあり、シンガポールでは国家予算の約半分を国防費と教育費が占めているそうです。

 日本とは異なり、義務教育は小学校の6年間だけですが、中学校進学率は98.2%もあります。小学校から徹底した詰め込み教育をしているため、進学率が非常に高く、国民の44%が海外の有名大学に進学しております。優秀な学生には学費だけでなく、生活費等の援助も行うなど海外への留学を積極的に推奨しています。

 教育の柱は言語習得であり、最低でも2か国語以上(英語、母国語等)を習得させています。1~4年生までは徹底した基礎教育、5年生から習熟度に合わせてオリエンテーション等を行い、卒業時には試験があります。

 教育方針として、できる子もできない子も同じ教育を受けさせるのは不幸であるという考えの下、学力の高い子どもを徹底して伸ばし、落ちこぼれていく子どもには時間をかけて最低限の教育を受けさせています。

 しかし、シンガポールも日本と同様、家庭の経済力の差が学力の差になることが多く、小さい時から塾や家庭教師をつけている富裕世帯の子どもと、低所得世帯の子どもとの間に学力の格差が生じています。万国共通の課題として、教育の真の目的は階層の固定化を回避することであることは変わりなく、我が国もこの問題を真剣に議論しなければならないと感じています。

 国内には4つの大学があり、25,4%の学生が進学していますが、大変狭き門であります。そのため、政府は国民の不満に押される形で、2校を増設する予定です。これで約4割の学生を受入れ可能となり、新たに3,000人の学生の受け皿が出来ますが、入試枠の拡大が競争の低下を招くのではないかという不安を払拭するに至っていません。超エリート主義を掲げている同国の教育方針が根本的に揺ぐ可能性もあり、政策の転換が「凶」と出るか「吉」と出るのかが分かるまでに、暫く時間がかかりそうです。

 シンガポールでは徴兵制があるため、大学受験に合格をしたとしても、男子だけは2年間の入学は許されません。そのため、女子と男子では大学入学時に2年の年齢差があるのがシンガポールの大学生の状況です。

 出生率が低く、一人っ子が多い状況にあります。多くの子供たちが過保護的に育っている面もあり、あらゆる生活において制限が課せられる徴兵制に不満があるようにも思えましたが、国民の多くが徴兵制を受け入れているようです。国土が狭く、資源に恵まれないシンガポールでは徹底して国づくり、(国防、教育)に力を入れていかないと国が衰退することを、国民はよく理解をしているのだと感じました。


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